いよいよ面接当日。僕は履歴書を持っていきました。教室の周辺にはコンドミニアムやスーパーが近くにあり、周囲では日本人がけっこう歩いていました。トンローという地区はエリア的にも安全で日本人も普通に出歩いており、また生活している様子がわかる地でした。

一応授業をみたいといったことで、急遽模擬授業を実施しました。模擬授業は好評だったようでもう1人の経営者も「大変良かったです」と言ってくれました。こうしてひと段落したところで、勤務条件の説明に入りました。

まず給料は日本円で約15万円、最初の3ヶ月は見習い期間すること、またタイの健康保険と税金が毎月3000円程度給料から引かれることを告げられました。また住居手当て等はないこと、ボーナスは年に1度夏のみ、勤務2年目以降から年に1度帰国費用が負担させるといった条件でした。

条件的には大幅ダウンしますが、勤務時間は午後2時から22時で週休2日、さらに長期休暇が1年でトータル40日ということでした。

タイでは4月にソンクラン休暇があるのですが、ソンクランはお正月と夏休みを一緒にしたような長期休暇となっており、学校も1ヶ月ほど休みに入ります。塾についても3週間の休暇に入るとのことでした。

僕は前の職場でいいかげん疲れていたので、休みは授業がゆっくりできるスタンスが理想だったこともあり、即決しました。「ここならきっとそれなりの形でやっていける」と。

こうして僕はタイで塾講師をスタートさせることになりました。ここでも支度金として約10万円支給されました。僕は友人に手伝ってもらい、コンドミニアムを借りて新生活をスタートさせました。

ちなみに僕はBTSトンロー駅に近いエリアに住み、プール・フィットネス付のワンルーム物件で月3万円くらいのところを借りました。生活費もシンガポールよりも安く、毎月5万円は貯金できます。前より貯金は減りましたが5万円できれば良しと思っています。

ここでも交通費は出ないといわれました。僕は毎日バイクタクシーで通勤しています。1回120円程度です。

バイクタクシーでの移動だと通勤が5分くらいなので、大変楽です。最初は歩いていたんですが、暑いしバイクタクシーの利用は便利でやめられなくなりました。

給料はここでは日本円で書いていますが、タイバーツで支給されています。円安の今ならもっと価値がある価格になっていることでしょう。

こうした無職だったのは実質3ヶ月ほどでした。予定よりも早めの再就職となりました。